低刺激体外受精
治療

卵子提供の代わりとなる
効果的な治療法

低刺激体外受精とは?

低刺激体外受精は、ミニIVFと呼ばれることもあり、従来の体外受精に代わる治療法です。 45歳以下の患者様に適しており、低卵巣予備能(重度のものも含め)、子宮内膜症やその他の生殖障害のある患者様で、従来の生殖補助医療では、ご自身の卵子での治療が難しいと診断された患者様に提案されるものです。

卵子提供を受けるか否かの決断はとても難しいものです。当院の低刺激体外受精は、患者様ご自身の卵子を使用して妊娠を叶えるための「最後のチャンス」としての治療です。NatuVitroは、最低限の注射と最小限のホルモン剤の処方量により、より質の高い卵子が採卵できるよう治療を進めます。胚盤胞まで培養し、次の周期で子宮内膜がより健康で着床に適した状態で移植を行います。NatuVitroは、とても困難な治療ケースの経験も豊富で、これまでに嬉しいサプライズとなる妊娠の報告をいただいたケースもあります。低卵巣予備能と自然妊娠についての成功例はこちらよりどうぞ。

当院での低刺激体外受精の違いは?

低卵巣予備能の患者様の体外受精治療の場合、多くの生殖補助医療のクリニックで、卵巣予備能が低ければ低いほど、高刺激で卵巣を刺激します。当院ではこの考えに疑問を持っています。NatuVitroは、自然周期もしくは低刺激での周期により、より質の高い卵子を採卵することが可能だと考えます。また、胚盤胞(受精5日目の胚)を凍結することで妊娠の可能性が高まります。当院の成功率は、膨大な調査、論文そして豊富な経験に基づいているものです。低刺激体外受精の成功例は こちらよりどうぞ。

**参照元: 2015 Assisted Reproductive Technology National Summary Report, Centers for Disease Control and Prevention, American Society for Reproductive Medicine, and Society for Assisted Reproductive Technology, Figure 32, October 2017.

最低限の卵巣刺激

低刺激体外受精は、不必要な人工的な卵巣刺激のお薬を減らし、それに伴う副作用を減少することで、患者様のウェルビーイングと自然な月経周期が最適な状態となるようサポートします。

麻酔なしの治療(オプション)

侵襲的なプロセスを最低限にし、痛みのない採卵は麻酔の必要がありません。マイルドなプロトコルで、極細の採卵用の針を使用し、できる限り痛みのない採卵を実施しています。ほとんどの患者様が、麻酔なしで採卵を行いますが、ご希望の場合にはもちろん麻酔を使用する採卵も可能です。

カスタマイズされた治療

患者様も患者様の身体もユニークなもの。 このため、患者様お1人お1人にフォーカスしサポートしています。
患者様のニーズに合わせて治療をカスタマイズし、 1つの治療法をすべての患者様にご提案するような方法ではありません。

安心して治療できるスペインの法律

低卵巣予備能の体外受精の場合、新鮮胚より凍結胚での治療の方がより高い成功率となります。ヨーロッパ各国とは異なり、スペインの法律では、胚盤胞の生成や胚の凍結の数の制限がありません。これは、低刺激体外受精の成功率を高めるためにとても大切な2つの条件です。
こちらより国ごとの比較表をご覧いただけます。

低卵巣予備能とは?

卵巣予備能とは、そのときに卵巣にある卵子の数のことです。 低卵巣予備能は女性の妊娠の可能性に直接的に影響します。 卵巣予備能は年齢とともに、少しずつ低下していくのですが、その低下は37歳以降顕著になっていきます。

卵巣機能不全による、ホルモンの変化は月経周期、排卵そして、着床の窓にも影響し、シンクロしなくなるために、 時間の経過とともに自然な方法での妊娠が難しくなります。

年齢の若い女性の低卵巣予備能は、稀ではありますが実際に確認されるケースです。 若年性低卵巣予備能や、子宮内膜症、お薬の使用、遺伝的要因、手術、化学療法もしくは環境やライフスタイルにより引き起こされる場合があります。

低卵巣予備能がある場合に、自然妊娠が困難だという意味ではありません。 治療法の1つとして、低卵巣予備能の患者様のための低刺激体外受精(ミニIVF)があります。

低刺激体外受精は私に適していますか?

はい。 当院の成功率がその証です。 下記のようなケースに、低刺激体外受精は適しています:

  • 18歳以上45歳以下
  • 妊娠出産ができる健康状態
  • 重度の不妊を経験しており、卵子提供ではなくご自身の卵子で治療をしたい方
  • 低卵巣予備能と診断された、もしくは低卵巣予備能の症状がある場合
  • 子宮内膜症と診断された場合
  • 従来の体外受精治療で結果が出なかった場合
  • 多嚢胞卵巣症候群(PCOS)などのホルモン異常や、卵巣過剰刺激症候群( OHSS)を発症する高いリスクがある場合
  • 癌闘病中もしくは癌治療のご経験がある場合

*低刺激体外受精が適しているか、低卵巣予備能の場合に最適な治療法
そしてその他のオプションについてお知りになりたい場合は、ご遠慮なくお問合せください。

低刺激体外受精はどのように行われますか?

NatuVitroの専門医がじっくりお話しを伺い、患者様のご希望をお伺いします。
低刺激体外受精のプロセスの全体像は下記のとおりです:

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ステップ 1

卵巣刺激

まずは患者様の医療履歴を確認し、低刺激プランをご提案し、エコーでのモニタリングをプログラムします。 お薬は必要最低限のみ処方され、関連する副作用やお薬代の大きな削減につながります。

ステップ 2

排卵のコントロール

まずは患者様の身体を知ることが大切です。患者様の月経周期の確認とエコーによりモニタリングを行い、医師が排卵のタイミングをご案内します。排卵は、排卵促進剤(トリガー)を用いて促します。従来のクリニックでは黄体形成ホルモン(LH)の上昇に変わる、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)を使用しますが、NatuVitroでは自然なLHの上昇を促すお薬のみを使用します。卵子は卵胞穿刺という痛みのない方法で行われますが、ご希望の場合には麻酔の使用も可能です。

ステップ 3

精液サンプルの準備

パートナー精液の採精を行い、体外受精に向けてラボにて準備されます。ドナーの精子を用いる場合は、すでにサンプルは精子バンクにて凍結保存されています。当院の体外受精ラボは、Witness Security Systemを導入し、安全で完璧なトラッキングを行っています。

ステップ 4

胚盤胞の生成

高いスキルを持つ当院の胚培養士により、顕微授精(ICSI)が行われ、卵子の中へ精子を1つ注入します。 Embryoscope Flex培養器®の中で胚盤胞まで培養を行います(受精5日目の胚)。

ステップ 5

胚盤胞の凍結

100%正常な胚盤胞は凍結保存(ガラス化保存)され、着床の窓に合わせて移植を行います。凍結胚盤胞は、患者様が100%移植の準備が整うまで安全な環境で保管されます。

ステップ 6

子宮内膜の準備

胚移植に向けて、最適な子宮内膜となるよう準備をします。 自然周期もしくはホルモン補充による準備が可能で、患者様のご希望をお伺いします。

ステップ 7

胚移植

胚は子宮へ移植されます。エコーで観察をしながら行われる、リスクも痛みもないプロセスで、移植室にて行われ麻酔の必要はありません。

ステップ 8

妊娠テスト

胚移植から15日後に、血液検査にて妊娠検査を行います。 また、身体と心の状態についてお伺いするフォローアップの診察もさせていただき、次のステップについてお話しします。

国ごとの比較

ドイツ

胚の保護法により、移植をする分の卵子のみの受精が許可されており、最大3つまでです。 胚の凍結は禁止されているため、低卵予備能の患者様にとって不利な条件です。

フランス

フランスの規制では、3つ以下の卵胞の採卵が禁じられています。 しかしながら、ほとんどの低卵巣予備能の患者様のケースでは卵胞は3つ以下です。

イタリア

イタリアでの規制は少ないものの、医師はすべての治療ケースについて証明をする必要があります。 コンフリクトや不要な手続きの必要がないように、生成もしくは凍結する胚の数を制限している傾向にあります。

スペイン

スペインの法律やガイドラインにおいて、胚盤胞まで培養や凍結する胚の数に制限がなく、これは、低卵巣予備能の患者様にとって満足のいく治療の結果を出すために必至の条件です。

治療費用は?

胚提供

 

個別の患者様サポート
モニタリング
IVF Witness Security
子宮内膜準備
単一凍結胚盤胞移植
NatuVitroでの妊娠検査
NatuVitroでの8週目のエコー

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含まれていないもの:

法律により義務付けられている各種検査

治療費  €2800

特定の身体的特徴のドナーについては別途お問合せ下さい

よくある質問

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低刺激体外受精で新鮮胚移植はできますか?

お勧めしておりません。移植を別周期に行う治療の方が、成功率が高くなります。これは、卵巣刺激により子宮の状態が乱れてしまうためで、子宮が最高の状態で移植に臨んでいただきたいからです。着床の可能性を高めるために、卵巣刺激を行っていない周期で移植をされることをお勧めします。

低刺激体外受精はどのくらい時間がかかりますか?

まず大切なのは、低刺激体外受精には5~6か月ほどの期間が必要となることです。 卵巣刺激を行い、採卵を行い、十分な数になるまで保管されるか、卵巣予備能が許す限りこの治療を繰り返します。 各々の卵巣刺激周期は、患者様の月経周期に基づき10日~14日ほど必要です。 従来の体外受精治療に比べて、注射も血液検査もそしてエコーも回数が少なくなります。

麻酔なしで治療をすることは可能ですか?

はい。 採卵は高い技術と経験を持つ医師が、極細の医療器具を使用し行います。 採卵する卵胞は少数ですので、数分で完了します。 患者様ご自身のご希望にて、麻酔の有無などをご決断下さい。

妊娠するまでにどのくらいの時間がかかりますか?

低刺激体外受精は5カ月~6か月ほどの期間が必要です。 卵巣刺激を行ったあと採卵し、十分な数になるまで卵子を保管します。もしくは卵巣予備能が許す限り刺激周期を繰り返します。

治療のオプション