自然周期体外受精とは?
周期体外受精は、人工授精(IUI)の次のステップの治療法です。
治療の間にお休みを入れる必要がありませんので、毎月の月経周期を大切に治療を進めることが可能です。 排卵のタイミングで、採卵を行い麻酔の必要はありません。 この卵子は培養室で受精され数日間の培養の後、同じサイクルで子宮へ移植されます。
従来の体外受精との違いは?
多くの生殖補助医療クリニックでは、治療のスタートから高い処方量でホルモン剤を出していますが、自然周期体外受精クリニックとして、私たちは大量のホルモンの使用は母子の健康に不必要なリスクをもたらすものだと考えています。 このため、より自然でサステイナブルな方法で、軽度の不妊をサポートしています。 患者様は、2つの方法よりお選びいただけます: お薬を使用せず自然周期で、卵子が1つ成熟するのを待つ方法、もしくは、わずかなお薬を使用し、最大3つの卵子の成熟を試みる治療法があります。
自然もしくはマイルドな卵巣刺激
人工的な卵巣刺激のお薬の使用の頻度や処方量を減らすことで、患者様は、お薬の副作用に悩まされることもほとんどありません。 これは同時に、よりよい質の卵子ができることを示し、患者様の自然周期は移植の成功の大きなカギとなります。
注射ゼロもしくは最低限の注射
患者様が快適でいらっしゃることがとても大切です。 より健康的な方法で赤ちゃんをお迎えになることをサポートしており、不必要な注射、血液検査や人工的なホルモンはゼロもしくは最低限に抑えています。
卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスクはゼロ
自然周期体外受精は、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスクをゼロにします。これは、人工的な卵巣刺激による、とても危険な副作用です。
多胎妊娠のリスクも最小限に
多くの産婦人科医が、多胎妊娠は母子の健康にリスクを与えると考えています。 自然周期体外受精は、最大3つの成熟卵子を採卵し、移植をする胚の数は患者様とお話し決めていきます。 胚を1つ移植した場合でも、その胚が分割され双生児になる可能性もありますが、これは自然が引き起こすもので、コントロールできないことです。
麻酔を使わない治療
よりマイルドな治療方針にて、極細の針を使用することで、できる限り痛みのない採卵を行います。 麻酔なしでの採卵の経験が豊富な医師による採卵ですので、当院でも麻酔なしでの採卵が可能となり、これにより治療費とリスクを削減することができます。
より質の良い卵子と、健康な子宮
研究結果では、高刺激による治療(従来の生殖補助医療クリニックで行われる治療)は、同じ周期に移植をする場合、胚の着床にネガティブな影響を与えると証明しています。ホルモン剤の使用をしないことで、子宮や子宮内膜はより健康的な状態となり、着床の可能性が高まります。自然周期体外受精では、女性の身体がその周期で最高の卵子を選んでくれるという自然の仕組みをリスペクトすることができます。
治療の間のお休みはなし
従来の卵巣刺激は卵巣に負担をかけますが、自然周期では身体への負担がありません。
これは、治療周期の間にお休みを挟まなくていいということで、短期間で続けて治療ができるということです。
低価格で
自然周期体外受精は、お薬はなしもしくは最低限のもののみで、麻酔も使用しません。 出生児1人あたりの治療費は、従来の治療に比べて大幅に削減することができます。
自然周期体外受精は私にとって最適なオプションですか?
はい。 当院の成功率がその証です。 以下に該当する場合、自然周期体外受精が適しています:
- 35歳*以下で.
- 軽度の不妊に直面され、高刺激のホルモン治療はしたくない方
- 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を発症するリスクの高い方
- ホルモンに影響を受ける癌の罹患者である場合や
癌家系の方
自然周期体外受精はどのように行われますか?
NatuVitroの専門医がじっくりお話しを伺い、患者様のご希望をお伺いします。
自然周期体外受精のプロセスの全体像は下記のとおりです:
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ステップ 1
排卵コントロール
まずは患者様の身体を知ることが大切です。患者様の月経周期の確認とエコーによりモニタリングを行い、医師が排卵のタイミングをご案内します。排卵は、排卵促進剤(トリガー)を用いて促します。 従来のクリニックでは黄体形成ホルモン(LH)の上昇に変わる、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)を使用しますが、NatuVitroでは自然なLHの上昇を促すお薬のみを使用します。
ステップ 2
精液サンプルの準備
パートナーの精子を用い治療をする場合、精液サンプルをご提出いただき凍結保存します。体外受精のタイミングまで、洗浄され凍結保存されます。提供者の精子を用いる場合には、サンプルはすでに洗浄され凍結保存されています。当院の体外受精ラボは、Witness Security Systemを導入し、安全で完璧なトラッキングを行っています。
ステップ 3
胚の培養
当院のラボでは、2つの方法で体外受精を行います。 1つ目は、卵子に精子をふりかけ、自然な方法で精子が卵子と受精する方法です。 2つ目は、顕微授精(ICSI)により、卵子の中へ精子を1つ直接注入する方法です。 どちらの方法が適しているか、医師とお話しいただきます。 自然周期体外受精は、胚の凍結は胚盤胞までの培養の必要はありません。なぜなら、研究結果により、Embryoscope Flex培養器®にて培養された、受精2日目から3日目の胚を移植することで、よい結果が出ることが報告されています。
ステップ 4
胚移植
胚は子宮へ移植されます。エコーで観察をしながら行われる、リスクも痛みもないプロセスで、移植室にて行われ麻酔の必要はありません。
ステップ 5
妊娠検査
胚移植から15日後に、血液検査にて妊娠検査を行います。 また、身体と心の状態についてお伺いするフォローアップの診察もさせていただき、次のステップについてお話しします。
治療費用は?
自然周期での体外受精
個別の患者様サポート
卵胞 /治療周期モニタリング
NatuVitroでのエコー及びホルモン検査
IVF Witness Security
採卵(1回)
ICSI若くはふりかけ法による体外受精
胚盤胞までの培養
新鮮胚移植(1回)
NatuVitroでの妊娠検査
NatuVitroでの8週目のエコー
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含まれていないもの:
お薬(必要な場合)
法律により義務付けられている各種検査
(必要な場合のみ)ヨーロピアンの提供精子: +€500
麻酔(ご希望の場合): +€300
胚の凍結保存: +€600
2回目以降の胚移植
治療費 €3,495
体外受精
個別の患者様サポート
卵胞 /治療周期モニタリング
NatuVitroでのエコー及びホルモン検査
IVF Witness Security
通常若くは低刺激の卵巣刺激(1回)
麻酔下での採卵(1回)
ICSI若くはふりかけ法による体外受精
胚盤胞までの培養
新鮮胚移植(1回)
NatuVitroでの妊娠検査
NatuVitroでの8週目のエコー
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含まれていないもの:
お薬
法律により義務付けられている各種検査
(必要な場合のみ)ヨーロピアンの提供精子: +€500
胚の凍結保存: +€600
2回目以降の胚移植
治療費 €4,990
特定の身体的特徴のドナーについては別途お問合せ下さい
提供精子を用いる体外受精
個別の患者様サポート
卵胞 /治療周期モニタリング
NatuVitroでのエコー及びホルモン検査
IVF Witness Security
通常若くは低刺激の卵巣刺激(1回)
麻酔下での採卵(1回)
提供精子(ヨーロピアン)
ICSI若くはふりかけ法による体外受精
胚盤胞までの培養
新鮮胚移植(1回)
NatuVitroでの妊娠検査
NatuVitroでの8週目のエコー
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含まれていないもの:
お薬(必要な場合)
法律により義務付けられている各種検査
胚の凍結保存: +€600
治療費 €5,490
特定の身体的特徴のドナーについては別途お問合せ下さい
着床前胚染色体異数性検査(PGT -A)を伴う体外受精
個別の患者様サポート
卵胞 /治療周期モニタリング
NatuVitroでのエコー及びホルモン検査
IVF Witness Security
通常若くは低刺激の卵巣刺激(1回)
麻酔下での採卵(1回)
顕微授精(ICSI)
胚盤胞までの培養
胚生検及び診断(NGS)
子宮内膜準備
凍結胚移植(1回)
NatuVitroでの妊娠検査
NatuVitroでの8週目のエコー
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含まれていないもの:
お薬
法律により義務付けられている各種検査
(必要な場合のみ)提供精子
胚の凍結保存: +€600
2回目以降の凍結胚移植
治療費 €5,980
特定の身体的特徴のドナーについては別途お問合せ下さい
成功率
NatuVitroの、胚移植ごとの成功率は、従来の体外受精の成功率を大幅に上回ります。
自然周期体外受精を革新していく取り組みにより、ヨーロッパで自然周期のリファレンスクリニックとしてご紹介いただいております。
卵巣刺激を行う体外受精周期1回は、自然周期3回分にあたります。 必ず3回の治療が必要ということではなく、年齢がお若く健康な患者様は、1回目で結果が出ることも少なくありません。
* 自然周期体外受精は、35歳以上の女性であっても、健康状態や状況により最適な治療法としてご提案させていただいております。 詳細についてはお問合せ下さい。
よくある質問
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自然周期体外受精はどのくらいの時間がかかりますか?
すべてのプロセスは、患者様の月経周期により実施され10日から14日ほど必要です。 非侵襲的な治療ですので、注射の回数や血液検査そしてエコーの回数が少なくなる可能性が高いです。 これは、患者様にとってストレス減少につながります。
麻酔なしの採卵はとても怖いのですが、痛みはありますか?
いいえ。 高い技術を持つ医師が細い医療器具を使用して行います。 ベルンで行われたリサーチでは、80%の女性が血液検査のようなものと回答されています。 ベルンでは、3,000周期以上実施された患者様の中で、誰も痛みにより治療を中止された方はいらっしゃいませんでした。 所要時間2分ほどの採卵の後、患者様はご帰宅もしくはお仕事へお戻りいただけます。
胚はどこに保管され、どのくらいの期間保管されますか?
自然周期体外受精では、通常新鮮胚移植を行います。胚はご希望の間凍結保存することが可能です。胚や配偶子の保管はとても大切ですので、最先端の技術を駆使した安全なアクセスが保証されているだけでなく、センサーやアラームを備えた空間で、終始監視をし保管されます。
自然周期体外受精のあとは?
ご帰宅されるか、お仕事へお戻りいただいても問題ありません。 移植後のご来院は2週間後、妊娠検査のときになります。