自然周期の体外受精が母子にとってより健康的なオプションである理由

に Sergio

01.21.2022

Family trough natural IVF

子供が欲しいと思う気持ちはとても自然なものですし、妊娠が困難である場合に、悲しい気持ちになってしまうのも当然のことです。予期せぬ現実に、驚き悲しい気持ちになります。

この記事にたどり着いてくださったあなたは、これから大切な一歩を踏み出すための準備をしているのではないでしょうか。 まず最初に知っておきたいことは、従来の治療法はホルモン剤などのお薬を使い、強い刺激を行うことにより、身体に大きなストレスを与えるということ。

自然周期で治療をする新しい世代の治療法は、お薬の副作用をなくし、患者様そして将来生まれてくる赤ちゃんの健康をケアします。

従来の体外受精とは?

体外受精(IVF)とは、生殖補助医療治療の1つで、卵子を採卵し、特別なラボにて精子と受精を行い、胚になった状態のものを女性の子宮へ移植する治療法です。

従来のIVFに伴う副作用

しかしながら、従来の治療法は多くのホルモン剤の使用を必要とするため、個人差はあるものの様々な副作用を引き起こします。例えば、

• 気分の起伏
• 膣の乾き
• 体重増加
• 頭痛
• 吐き気
• めまい
• ホットフラッシュ
• 不正出血やスポッティング
• ほてり
• 睡眠障害
• 吹き出物

従来の体外受精治療に関する重篤な副作用

稀なケースではあるものの、緊急を要する医療処置が必要な副作用が出る方もいらっしゃいます:
• 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
• 卵巣捻転(OHSSの影響で卵巣が捻じれてしまうこと)
• お薬へのアレルギー反応
• 多胎妊娠。これにより帝王切開、妊娠糖尿病、高血圧、癲癇や早産の可能性が高くなります。

自然周期体外受精とは?

自然周期体外受精(自然周期IVF)とは、非常に有効な代替治療法です。 主なメリットは – お薬の副作用がないこと – 胚に影響を及ぼすホルモン剤の使用がないこと – 治療周期の間にお休みを取る必要がないため、大切な時間を有効に使うことができます 排卵のタイミングで、自然のサイクルで選ばれた卵子の採卵を麻酔なしで行います。最適な環境を整えた専門ラボにて、精子との受精を行い、世界最先端の培養器 にて胚盤胞まで培養を行います。受精から5日後位のタイミングで、患者様の子宮へ移植されます。

自然周期体外受精のメリットは?

多くの生殖補助医療クリニックでは、治療の最初のタイミングから、多くのホルモン剤を使用し治療を行い、これは母子の健康を不必要なリスクにさらします。 自然周期体外受精は、従来の治療法に比べとても優しく、自然な方法で不妊のお悩みを解決することができる治療法です。 患者様にとっては、とてもシンプルな治療法ですが、専門の経験と設備が整っていないと難しい治療方法で、現時点で、この治療ができるクリニックはわずかです。 自然周期体外受精の主なメリットは:

• お薬を使用しないもしくは、使用する場合は必要最低限です。人工的な卵巣刺激のお薬を減らすことで、副作用を減らすことができます。

• 毎日の注射はなしもしくはわずかなもので、血液検査やホルモン剤の使用は必要最低限です。

• 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスクの減少。これは、人工的な卵巣刺激を行うことで引き起こされる危険な副作用の1つです。

• 多胎妊娠のリスクをなくします。自然周期体外受精は、最大3つの卵子を採卵します。これにより、受精そしてその後移植をする胚の数を完全にコントロールします。

• より質の高い卵子と、健康な子宮。様々な研究において、従来の体外受精で使用される卵巣刺激のお薬で高刺激を行うと、胚の着床にネガティブな影響を与えることが言及されています。 ホルモン剤を使用しないことで、子宮はより着床しやすい環境で、子宮内膜はより健康的な状態となり、着床の可能性が上がります。 自然周期体外受精でもっとも特別なポイントは、患者様ご自身の身体が、自然の仕組みによりその周期で最高の卵子を選んでくれることです。

その後のステップ

専門家との信頼関係を築くことは簡単ではありません。しかし、納得できるクリニックに出会い、治療のご希望やご自身の健康をリスペクトしながら進んでいくことが可能となったとき、家族を持つという素敵な願いへ一歩近づいているのです。

ニチケ・マルクス医師

自然周期生殖補助医療の専門家

“ドイツ生まれのニチケ医師は、ヨーロッパで自然周期そして低刺激周期治療のパイオニアです。

公認の産婦人科医/生殖分泌学及び生殖補助医療の専門医で、フランス、スペイン、スイス、ドイツ、アメリカそして日本など、世界中の著名な大学病院や生殖補助医療クリニックでのトレーニングを受けています。

2009年から2010年にかけて、ベルンのSnselspitalにてマイケル・ヴォン・ウォルフ医師の元でトレーニングを受け、自然周期体外受精の現場にて大切な役割を担いました。

東京の加藤修医師や、ニューヨークのジョン・ジャン医師を含む体外受精の専門家の元でのトレーニングを経て、従来の体外受精では結果が出ない低卵巣予備能の患者様において、自然周期や低刺激周期での治療をどのように導入していくことができるのかについて検討してきました”

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