身体と月経周期

に Sergio

01.15.2022

妊娠するということは世界でもとても簡単なことのように見えたり、街中が妊婦さんや赤ちゃんであふれているように見えることもあります。 しかし、妊娠を望む女性にとって、必ずしも自然妊娠は簡単なものではないのです。成功率をアップするために、患者様の身体と月経周期を把握することで、妊娠のカギとなる排卵のタイミングを把握し、ベストなタイミングで治療を実施します。

月経周期は?

月経周期1日目は、月経がスタートする1日目のことで、次の月経がスタートするまでの日数です。ほとんどの月経周期は、24日から38日周期で、年齢により変動します。同じ身体はありません。このため、お1人お1人の自然のリズムを把握することで、妊娠の可能性を最大限に引き出すサポートをしています。

排卵とは?

排卵は、月経周期の中で1度だけ起こるものです。排卵が起こると、成熟した卵子が卵巣から飛び出し、卵管へ降りていきます。このタイミングで、卵管内に精子が待ち受けていることで妊娠の可能性が最も高くなります。その後卵子や精子と受精し、胚となり健康な赤ちゃんへと成長していきます。

排卵のタイミングはどのようにわかるのですか?

排卵は月経周期の半分くらいのタイミングで起こります(通常、28日周期の場合は14日目あたり)。しかし、身体のリズムは人それぞれですから、ご自身のサイクルを観察し排卵の兆候を見つけることはとても大切です。排卵や「妊娠の窓」のタイミングを知る方法はいくつもあります :

  • • 月経カレンダーやアプリを使って月経周期を記録
  • 薬局で購入できる排卵検査薬を使用し、尿検査で排卵のタイミングをチェック
  • 基礎体温計測用の温度計を使用して、毎朝基礎体温を記録。あなたがもっとも妊娠する可能性が高いタイミングは、 体温がわずかに下がり、排卵の2-3日前に再び上昇し始めます。

身体からのサインももちろんあります:

  • おりものが透明で粘度が高くなります
  • 胸の張り、腹痛やむくみを感じる女性も多いです

LHについてお話ししましょう

女性の身体は素晴らしくそして複雑で、月経周期の中で妊娠に備えて様々なホルモンがアップダウンしています。 そのうちの1つのカギとなるホルモンが黄体形成ホルモン(LH)で、自然な排卵でみられるホルモンです。LHの分泌が確認されているときが、セックスをする最適なタイミングのサインです。

同時にLHは、生殖補助医療クリニックにおける体外受精治療の際に、いつ成熟卵子を採卵すべきかのタイミングを確認するための指標になります。 卵巣刺激のお薬は、多くの場合より多くの卵子を成熟させるために使用され、これにより妊娠の可能性を高くします。 しかしながら、ここが従来の体外受精治療と、自然もしくは低刺激の体外受精の大きな違いで、自然もしくは低刺激の治療の場合には、母子の安全を考慮しながら、成功率を高くするためにより優しいホルモン刺激を行います。

ご準備はよろしいですか?

一番妊娠しやすいプライムタイムについてお話ししましたので、ご自身の身体のサインを観察されて、リラックスしてタイミングを計ってみましょう。

ニチケ・マルクス医師

自然周期生殖補助医療の専門家

“ドイツ生まれのニチケ医師は、ヨーロッパで自然周期そして低刺激周期治療のパイオニアです。

公認の産婦人科医/生殖分泌学及び生殖補助医療の専門医で、フランス、スペイン、スイス、ドイツ、アメリカそして日本など、世界中の著名な大学病院や生殖補助医療クリニックでのトレーニングを受けています。

2009年から2010年にかけて、ベルンのSnselspitalにてマイケル・ヴォン・ウォルフ医師の元でトレーニングを受け、自然周期体外受精の現場にて大切な役割を担いました。

東京の加藤修医師や、ニューヨークのジョン・ジャン医師を含む体外受精の専門家の元でのトレーニングを経て、従来の体外受精では結果が出ない低卵巣予備能の患者様において、自然周期や低刺激周期での治療をどのように導入していくことができるのかについて検討してきました”

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